大手と中小とベンチャー企業|それぞれの違いと転職時のポイントは?

転職活動を行なう上で気になるのが「企業規模」。

大手企業を目指すのか、中堅・中小企業を目指すのか。ベンチャーやスタートアップでの転職を目指している方もいらっしゃるでしょう。企業規模だけを転職の軸として考えてしまうこともありますが、本当にその転職方法は合っているのでしょうか?

そこで今回は大手企業と中小企業の違いについて、また転職活動時のポイントをご紹介します。

中小企業とは?

日本全国にある企業のうち、約99.7%を占めている中小企業。転職活動中だけではなく、ニュースや新聞を見ていても中小企業と言う言葉はよく目にすることがあるでしょう。

「中小」が冠に付いている、読んで字のごとく中規模、小規模の企業だと予測はつきますね。しかし、この中小企業は「中小企業基本法」という法律によって明確に定義されていることをご存知でしょうか?

中小企業基本法では下記のように中小企業を定義しています。

大手企業とは?

大手企業、大企業とはよく呼ばれるものの、実は法律上で大手・大企業だと決めている訳ではありません。

中小企業には「中小企業基本法」という法律があり、業種ごとにどのような会社を中小企業とするのかが定められています。一般的に「中小企業基本法で定義されている条件を満たさない会社」、それが大手企業と呼ばれています。

現在日本には約400万社の企業が存在していますが、大手企業の定義を満たす企業は「0.3%」。日本にある企業の99.7%が中小企業です。

しかし転職活動時によく目に付くのは「大手企業の求人」ではありませんか?大手企業の方が圧倒的に少ないにも関わらず、転職サイトなどで求人情報を見ると多くの大手企業を見つけることが出来るでしょう。

・求人広告に多額の費用を掛けている
・ネームバリューがあるので目に付き易い
・採用人員、採用ポジション数が多い

など、中小企業の求人を探すよりも大手企業の求人を探す方が容易であることも考えられます。

99.7%の中小企業よりも0.3%の大手企業を探す方が簡単なんて不思議なものですね。しかし大手企業だけを見ていると99.7%の企業求人を見逃してしまう危険性があります。

そこで実際に働く上での大手企業、中小企業のメリット・デメリットを検討してみましょう。

大手企業で働くメリット

大手企業で働くことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?分かりやすいものは「ネームバリュー」。

業界にもよりますが、大手企業は企業名の知名度が高い為、「〇〇で働いている」と言えば周りの人も何をしている会社かを知っていることが多くあります。

そして企業規模=社員数が多いこともメリットと呼べるでしょう。社員の数が多ければ、社内での人脈も作りやすい。またプライベートでも交流を持つ事が出来るかもしれません。

企業規模が多いからこそ、社内制度や福利厚生は大手企業の方が充実している傾向にあります。

これは社員数が多いので様々なライフステージ・ライフスタイルの社員が働いていることに起因するでしょう。福利厚生は給与以外での社員に対する報酬。多種多様なライフステージの社員に恩恵が受けられるように各種福利厚生を取り揃えています。

大きなお金を動かす大規模プロジェクトにも大手企業の方が携われる可能性が高まります。プロジェクトを動かす為の資金力・人員の多さを持つことで大規模プロジェクトは大手企業が元請けとなることが多いでしょう。

大手企業で働くデメリット

大手企業で働くことはメリットだけではありません。もちろん「大手ならではのデメリット」も存在します。

メリットである社員数が多いことは、半面デメリットにもなり得るものです。

人数が多ければ当然社内で出世していく為のライバルもたくさんいます。一昔前であれば年功序列が当たり前であった日本企業ですが、現在は年功序列の評価制度ではなく大手企業であっても成果主義の評価制度であることが多くなっています。

もちろん競争相手は同期・同世代だけではなく後輩・部下もライバルの1人。社内競争の激しさは中小企業よりも大手企業の方が高いと言えます。

「大規模プロジェクトに携われる!」こともメリットであればデメリットになり得ると言えるかもしれません。数億円規模のプロジェクトを任されればプレッシャーも何倍にもなります。自社だけではなく協力会社も関わり、何十・何百という人の命運を自分が握っている・・・・

それは遣り甲斐にもなり得ますが、性分に合わずに退職してしまう人がいることもまた事実です。

大手=安定している?

安定している?

これは大手だからこそのデメリットではありませんが、誤解をもって大手企業を目指しているキーワード。

経営が安定しているかどうかは「大手企業だから」とは言えないでしょう。むしろ社員数が多く、多額の人件費・固定費を抱えている大手企業の方が一気に傾くリスクも抱えています。

テクノロジーが発達したことで人が必要だった仕事に人の手が要らなくなる。テクノロジーだけではなく、世界情勢の流れや自然災害・国の施策によって企業の売上は左右されます。そのような社会の動きに柔軟に対応することが「大手だから」対応しにくいことも。

安定していることと大手企業であることはイコールとは言えません。安定している企業を探すのであれば大手にこだわらず幅広く企業を探すことが必要だと考えましょう。

中小企業で働くメリットとデメリットは?

上記で紹介したように中小企業と大企業を法律上で区別するのは「従業員数」と「資本金」です。中小企業で働く上でのメリット・デメリットも、企業規模に関連することは多くあります。

世で言うベンチャーやスタートアップも中小企業に含まれた時に、日本企業の99.7%が下記に該当するとは言えませんが一般的に考えられるメリット・デメリットをご紹介します。

中小企業で働くメリット

中小企業で働くことのメリットは「裁量権の大きさ」だと言えるでしょう。大手企業と比較すれば、社員数が少ない中小企業では1人の社員がこなす業務の幅が広く、各現場で判断して仕事を行うことも多くなります。

経営陣や上長との距離が近いことで「決裁を取ること」のスピードも大手企業より自ずと早くなります。社長に直接話すことが出来る規模感であれば、なおのことスピード感を持って自由度高く仕事に取り組むことが出来るでしょう。

組織が大きくなればなるほど、各職種に業務を細かく分ける分業制を進める必要性が出てきます。上司の数も増える為に決裁を取るまでのハードルも高くなります。

小規模・中規模な中小企業であれば、これらの大手企業の課題や悩みは自ずと解決することが出来ます。

・幅広い業務で他種多様なスキルを身に付けたい
・若手からでも裁量権のある仕事がしたい
・自分の意見や考えを活かした仕事がしたい
・経営陣に近い環境で会社全体を把握したうえで仕事がしたい

上記に当てはまる方は、大手企業よりも中小企業というフィールドが合っていると言えるでしょう。

中小企業で働くデメリット

人数が少ないことはメリットでもあり、デメリットにもなり得ます。

大手企業であれば分業制が進んでいることから、例え入社後に「業務が合わない」状況だったとしても部署異動で対応が出来るかもしれません。あるいは社内の人間関係で悩んでいたとしても同様です。

「決裁権が大きく、業務幅が広い」ことはスキルアップではプラスですが、一方で替えが効かなくなることも。自分で仕事を生み出せる自由度は中小企業の良さですが、受け身の状況では上手く行かなくなることはデメリットと言えます。

プロジェクトでどの立ち位置にいるのか?

中小だから、とは一概に言えませんが携わっているプロジェクトでどの立ち位置にいる会社なのかは重要なポイントです。

建設業界で例えてみましょう。建設業界では仕事を発注している発注者、発注者から仕事を直接引き受けている「元請け企業」があります。

仕事は「仕事を依頼する人(企業)」、「仕事の依頼を受ける人(企業)」の2社だけで完遂する訳ではありません。プロジェクトの規模が大きければ大きいほど、仕事を分散させて他の企業に仕事を依頼する必要が出てきます。

仕事を発注者から直接受けている「元請け」、さらに元請けから仕事を依頼される人(企業)を下請けと言います。

さらにさらに、下請けの中でも元請けから仕事を依頼されている人(企業)が1次下請け、1次下請けから仕事を依頼されている人(企業)が2次下請け、2次下請けから仕事を依頼されている人が3次下請け・・・と続いていくのです。

お金の流れとしても発注者⇒元請け⇒1次下請け⇒2次下請け⇒3次下請け⇒・・・と流れていきます。お金の流れだけではありません。

最終的に仕事の品質を決めるのは発注者です。つまり発注者に近ければ近いほど、仕事に対しての意見やアイディアも出しやすくなる傾向にあります。

大手企業、中小企業に関わらず、建設業界でいうところの「発注者」にどれだけ近い立ち位置で仕事をしているかで企業としての安定度や仕事の自由度・裁量が変わってきます。大手企業は大規模プロジェクトをこなすだけの人員・資金があるので発注者も直接依頼がしやすいのです。

とはいえ、中小企業であっても依頼者から直接仕事を請けている企業も少なくありません。もちろん業界や業種にもよるのですが、中小企業のメリットとして挙げた「裁量を持って仕事がしたい」と考えている人であれば確認した方が良いでしょう。

続いて中小企業、大手企業を「転職」という観点で考えていきます。

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