転職の市場価値とは?~社会と転職の市場価値~

新卒から1社で働いてきた会社から転職を考えた時、初めて分かることが転職市場においての自分の市場価値です。転職の市場価値を知ることは転職活動で計画を立てることや戦略を練ること、そして今後のキャリアを考える時にも重要な事です。

しかしそもそも「転職の市場価値」とは、どのようなことを指すのでしょうか?そこで今回は転職の市場価値について、その意味と高める為のポイントをご紹介します。

転職の市場価値について

市場価値とは大まかに言えば、商品に対して社会全体で適正な価格を定める為の価値を指しています。当然市場価値が高ければ高いほど商品を購入したいと考える買い手の需要があるということなので価格も上がります。一方で市場価値が低ければ価格も下がります。

そこで転職での市場価値と言われれば、商品が自分、買い手が採用を考えている企業、です。ここでシンプルに考えれば、転職の市場価値が高ければ高いほど、自分を採用したいという企業も多く、価格(収入)も上がるということ。転職の市場価値が低ければ自分を採用したいという企業が少なければ価格(収入)も下がると言えるでしょう。

しかし転職の市場価値は「採用したいと考える企業が多いほど収入が上がる」とは必ずしも言えません。転職の市場価値は、あくまでも社会において自分を採用したいと考える企業がどのくらいあるのかを決定づける為の要因として考えましょう。

自分の市場価値を把握することが大切

自分がやりたい仕事や就きたい職業を探すことも大切ですが、転職の市場価値を理解し、社会からどのような点が求められているのかも転職活動では知っておくべきポイントです。

市場価値が分かりやすいものは目に見える「職種・業界経験年数」「実績」また「資格」など。求人情報を見ても明記されている場合が多い為、自分の市場価値を測ることも出来ます。しかしながら市場価値は明記できる事柄が全てではありません。

例えば、売手市場と呼ばれる昨今ではIT・建設を中心に未経験者の採用枠が大幅に拡大しました。その為にスキルや経験の無い方であっても、若さや意欲があれば採用したいという企業は増えています。

未経験者のエンジニア採用であれば、イチから学習・経験を積みたいと考える「学習意欲」や「人柄」などが転職の市場価値を決める要素になります。書類上で判断出来る部分であれば「年齢」「学歴」もあるでしょう。仕事上での経験が無かったとしても市場価値を判断する為の項目は存在し、かつ企業によって求めているものも当然異なります。

つまり社会人経験が無い、自信を持って言える実績・経験が無かったとしても、転職の市場から見れば魅力的な要素は誰もが持っているとも言ええます。それを活かすも、無駄にしてしまうも自分次第。だからこそ転職の市場、社会から自分が何を求められているのかを自覚することも大切なのです。

転職の市場価値を高めるには?

それでは転職の市場価値を高めるにはどのような努力をすれば良いのでしょうか?

残念ながら転職の市場価値は「この仕事をすれば必ず高まる」とは一概には言えません。また、転職の市場価値そのものの考え方や見方によって変わる部分も出てくるでしょう。

単純に「自分を採用したいと考えている企業の数を増やす」ことを転職の市場価値として考える場合と、「自分を採用したいと考えている企業から支払われる収入を上げる」ことを転職の市場価値と考える場合では違ったキャリアの築き方が必要になります。

まずは前者の「採用したいと考えている企業の数を増やす」ことを転職の市場価値として考えてみます。その場合に必要なのは「汎用性」が高いスキル・経験です。汎用性とは広く、様々なシーンで有効であるということ。1つの業界や企業だけで活かすスキルではなく、多くの企業で必要とされるようなスキルや経験があれば、転職の市場価値を向上させることが出来るでしょう。

一方で汎用性のあるスキルや経験が、全て収入を向上させることに繋がるとは限りません。広く、様々な業界で活かせるということは逆に言えば他業界で働いている人も自分の代わりになり得る可能性もある為です。しかし汎用性が高ければ働き先を探すことに困らないとも言えますので、あくまでも転職の市場価値を向上させるには良い手段でしょう。

ただし有効求人倍率などから、「採用したい企業の数」と自分と同一のスキルを持って「就業したいと考えている人の数」を判断することも重要です。一般事務職は汎用性が高い仕事ではありますが有効求人倍率で見れば「採用したい企業の数」を「就業したいと考えている人の数」が上回っている為、ライバルも非常に多い仕事です。

それでは後者の「自分を採用したいと考えている企業から支払われる収入を上げる」ことを転職の市場価値と考えた時はどうでしょうか。転職時の給与・収入に関する記事を以前にご紹介しました。

転職時の給与について~転職で給与が上がる人、下がる人~

給与は社会全体の給与相場・給与水準、企業の給与制度、企業規模、売上・利益、様々な要素が絡んで決定するものです。中でも転職の市場価値として考えるのであれば、その仕事が社会全体からどれだけ求められていて、どの程度の給与相場・給与水準を持っているのかを考えることが重要です。

また汎用性があることも大切ですが、「希少性・専門性」も転職の市場価値を左右する重要な要素です。通常の市場であれば希少性が高い商品は自ずと価格も上がるもの。転職の市場価値においても同じことが言えます。社会全体から見て希少性の高い(出来る人が少ない)、専門性の高い仕事には高額の報酬を支払われることが往々にしてあります。資格が必須となる「士業」の職種が高い給与水準であることも、このことが関連しています。

ここで単純に「希少性・専門性の高さ=市場価値」と考えてはいけません。市場価値を上げるのはあくまでも「社会から求められている」ことを前提とした希少性・専門性の高さです。

市場価値は時代によって変わる

例を挙げるならば「プロサッカー選手」で考えてみましょう。サッカー選手のプロとして認められることは一握りの存在として希少性・専門性共に申し分なく高いと言えるでしょう。これは今も昔も変わりません。今でこそ数億、数十億と収入を得られる職種ですが、Jリーグが発足するまで日本人サッカー選手でここまで収入を得ることが出来たでしょうか?

これは社会(日本人)から求められていることが変化したからこそ、その業界・職種に属する方の市場価値も変動したことを意味しています。プロアスリートだけではなく、一般的なビジネスパーソンにも通ずるものはあります。

社会情勢の変化やテクノロジーの進歩などに伴い、社会全体が求めるものは変わっています。つまり市場価値を一時上げたとしても、半永久的に維持していくことは非常に難しいものです。また自分自身の努力で維持が出来るものでもなく、あくまでも社会全体が求めているものが変わっているということです。

従って市場価値を上げ、それを維持し続ける為には社会が求めているものに応え続ける柔軟性・対応力の高さや、社会から何が求められているのかを察知するマーケティング力、情報収集能力なども必要であると言えるでしょう。

転職の市場価値は社会の移り変わりに合わせて変化するものであることを認識し、あくまでも現時点での市場価値だけではなく将来的な市場価値も意識した上で今後のキャリア形成を考えることをお勧めします。

転職の市場価値とは?まとめ

転職の市場価値とは、今の自分を採用してくれる企業がどの程度あるのか、また自分の適性収入(どの程度収入を得ることが妥当か)を決める上で必要になる要素を指します。企業内で重要なポジションに就いていた、実績を上げていたとしても市場価値が高いかどうかはあくまでも社会全体で求められているものに適しているかが重要になります。

また明確なスキルや経験だけではなく、意欲や価値観、人柄という内面的な要素も未経験者採用においては市場価値を決める上で大切なポイントです。自分が何を求められているのかを自覚することで市場価値となる要素を活かすか、無駄にしてしまうかに繋がります。

汎用性が高いスキルは確かに多くの企業から求められますが、収入に反映するかは希少性・専門性の高さや社会全体での需要の高さなどによって左右されます。転職の市場価値は社会の変化に伴って変わります。社会全体で何が求められているのかを察知し、それに柔軟に対応し続けることで転職での自分の市場価値を高める、維持することが実現出来るのです。

市場価値を高めたいと思うのであれば1つの企業内での自分を考えるのではなく、あくまでも社会全体から見た自分を客観的に観ることが重要です。外部の方と交流の機会を創ることや、転職エージェント等を介して一度自分の市場価値(現在地)を知ってみることも、今後のキャリア形成を検討する上で行なってみると良いかと思います。

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