転職活動での食事面接のポイント~マナーと企業の意図・目的~

新卒の採用だけではなく、中途の採用でも食事面接を行う企業が近年増えました。食事面接とは名前の通りランチ、ディナーなど食事やお酒を交えながら会話をして合否を判断する選考手段です。最終面接で食事面接を実施する企業もあれば、内定を前提としたタイミングで食事面接の機会をつくる企業もあります。

そこで今回はなぜ企業が食事面接を行なうのか?企業が食事面接を行なう理由や意図と、食事面接のポイントをご紹介します。

なぜ食事面接を行なうのか?

まずは企業が食事面接を行なう理由と意図をご紹介します。これには企業が見ているポイント(選考基準)と通ずるものがあります。

食事面接を行なう理由

・カジュアルな場で素の人柄を判断する為
・テーブルマナーなどが出来ているかを判断する為
・社内の雰囲気をより候補者へ理解して頂く為
・社内では話しにくい条件面等の話をする為

カジュアルな場で素の人柄を判断する為

社内ではなくレストランなど外部で話すことで通常の「面接(選考)」よりもカジュアルな雰囲気が出ます。また食事を交えることでお互いにリラックスして話すことも可能です。食事面接ではお互いがリラックスして話をすることで、候補者の素の人柄を引き出すことを目的としています。

情報が得やすくなった現在では、面接対策をしっかりと行い、企業からの質問には事前に想定した解答を話す人も多くなりました。そのような「想定された回答」ではなく、ざっくばらんに話すことで本音の部分や事実を確認することも可能です。

テーブルマナーなどが出来ているかを判断する為

企業や職種にも異なりますが、お客様や外部の関係者と会食の機会がある企業であればテーブルマナーが出来るかどうかも選考の基準となります。食事面接では企業側から食事のジャンルや場所が指定されることがほとんどでしょう。和食、中華、洋食などジャンルに合わせたマナーを一通り復習しておくことも大切です。

またテーブルマナー以上に、周りへの気配りが出来ているかも面接官は見ています。グラスが空いていれば一声かけることが出来るか、料理の選び方なども企業によっては選考基準として判断していますので、食事面接でも油断することなく周りを見ることは非常に大切です。

社内の雰囲気をより候補者へ理解して頂く為

素の部分が見えやすいのは候補者だけではなく、転職先の社員も同じです。また食事面接では何名か先輩社員を同席させることもあります。面接ではなく普段の飾らない社員同士での雰囲気や企業の社風を候補者に感じて頂くことが食事面接の狙いの1つ。また社風とマッチしているかをお互いに測れることも食事面接のメリットです。

社内では話しにくい条件面等の話をする為

社内では他社員に聞かれる可能性がある為、提示する条件面に関して食事面接を利用する場合もあります。本音で腹を割って話したい、と考える企業でも食事面接の活用を考えます。だからこそ食事面接は若手の選考のみならずハイクラス層での転職活動でも実施されることが増えています。

食事面接のポイントについて

食事面接を行なう理由や企業の意図を踏まえたうえで、食事面接のポイントをご紹介します。前提として、食事の場とは言え面接は面接であるということ。「食事面接だから」大きく変わる訳でもありませんが、下記のポイントは特に注意しましょう。

食事面接のポイント

・カジュアルすぎる服装で参加しない
・周囲への目配り、気配りを忘れない
・あくまでも面接の場としての発言を心掛ける
・時間帯に応じたメニューの注文をする
・自発的な喫煙、飲酒は控える
・社会人としての振る舞いを心掛ける
・終了後、解散まで気を抜かない

カジュアルすぎる服装で参加しない

集合場所が企業ではなく、飲食店に現地集合となる場合もあります。食事面接だからと気を抜かずに、面接に臨む服装として相応しいファッションを選択しましょう。企業によっては「食事面接」と言わず、「社員との顔合わせ」や「食事を交えた面談」と案内されることもあります。

しかしあくまでも「入社前の選考段階」であることは忘れずに。もし内定後の食事会だったとしても、あくまでも仕事上での食事の場であることは変わりありません。入社前に印象が悪くなることは避けた方が良いでしょう。

周囲への目配り、気配りを忘れない

食事面接で試されるのが周囲や相手への目配り、気配り力です。相手のグラスが空いていれば「お水いかがですか?」と声を掛ける、注文を自分から率先して取る、料理を人数分取り分けるなど、自分だけではなく周りを見て行動出来るかどうかという食事面接ならではの選考要素が発生します。

しかし、もし面接官や同席した先輩社員が料理の取り分けや注文を行なう際には、自分が無理にやろうと思う必要はありません。もちろん一度は自分は行なう姿勢を見せることは大切ですが、相手もあなたに会話に集中して欲しいと考えています。謙虚さは見せつつも有難くお願いしましょう。

あくまでも面接の場としての発言を心掛ける

「今日は何でも聞いていいよ!」と面接官や同席した社員から食事面接で声を掛けられるかもしれません。ただしこれは全て鵜呑みにしないことが大切です。何でも聞いていいからと言って、面接では聞きにくかった「収入」「残業時間」「福利厚生」などの話を一気に聞かれる人もいらっしゃいます。

もちろん転職先を選ぶ上で条件面等は大切ではありますが、「今までの面接では取り繕っていたのでは?」とあらぬ誤解を相手に与えてしまうこともあります。また面接では話していなかったような過去の失敗や、面接で話している内容と異なるような話は食事面接だからといって許される訳ではありません。

ガチガチに硬くなる必要はありませんが、あくまでも食事面接も面接の場として適度な緊張感を持つ事を心掛けましょう。

時間帯や状況に応じたメニューの注文をする

ディナーであれば仕事が残っておらず、面接官や先輩社員もお酒を飲まれることもあるでしょう。その時は周りを見て自分もお酒を飲むことは決して悪いことではありません。周囲に合わせる協調性は仕事上でも必要になるでしょう。ただし無理はせず、お酒を飲めない人は正直に伝えてください。

ただしランチの際には注意が必要です。自分には食事面接の後に予定が入ってなかったとしても、相手はあくまでも仕事中。当然ながらお酒は飲まないこと、出来れば匂いの強い食事は控えた方が良いでしょう。

自発的な喫煙、飲酒は控える

喫煙される人であれば、食事の場では煙草を吸いたくなることもあるかもしれません。ここでも大切なのは食事面接は面接の場であるということ、またビジネスシーンの1つであることを忘れないことです。自分勝手で我慢が出来ない人、周囲への気遣いが出来ない人だと思われてしまう可能性もあります。

文化によっては目上の人の前で煙草を吸うことはマナー違反だとされている国もあります。お酒に関しても自発的に頼むのではなく、周囲の状況を見ながらや相手に勧められるのであれば頼むようにした方が良いでしょう。

社会人としての振る舞いを心掛ける

目配りや気配りを行なうだけではなく、振る舞いも社会人として適切な対応を取りましょう。食事面接という場において、大きな声を出すことや店員に対して高圧的な対応をすることも、社会人としての適性が疑われてしまう危険性があります。

特に会計時などは社会人としての振る舞いが必要です。食事面接では企業側が食事代を支払う場合はほとんどですが、御馳走になることに対して「当たり前」という態度を取ることはNG。自分も財布を出して代金を支払う素振りを見せることも1つのマナーです。

また会計時にはレジの近くで相手の手元を見ることもマナーとしては相応しくありません。一足先に店舗の出口近くで待機し、会計終了後にご馳走になった御礼を伝えましょう。

終了後、解散まで気を抜かない

食事面接終了後、解散するまでは面接が継続していると考えましょう。ご馳走になった御礼を相手に丁寧に伝えた段階で終了する訳ではありません。解散もスムーズに行なう為に、帰宅ルートは事前に確認しておくことが必要です。

また解散してすぐに、近くで喫煙することや服装をだらしなくすることは望ましくありません。食事面接が終了してすぐは、まだ面接を受けている会社の近くにいるということ。どこで誰が見ているかは分かりません。

解散し、ある程度の帰路についた段階が「食事面接の終了」だと考え、最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。

転職活動での食事面接のポイントまとめ

今回は中途面接ならでの食事面接について、企業の意図や面接のポイントをご紹介しました。条件提示などの話があるのは中途採用だからこそとも言えますが、新卒とは違い食事のマナーや社会人としての振る舞いも「出来て当たり前」という基準で面接官は見ています。

普段は出来ている人であっても食事面接では気を抜いてしまうこともあるでしょう。そこが企業の狙いでもあるのですが、あくまでも面接の場であることを忘れずに最後まで油断することなく適度な緊張感を持って食事面接に臨むことをお勧めします。

ただし食事面接は選考の場でもありますが、ご自身にとっても食事面接は会社をより深く知ることが出来るチャンスでもあります。自分に合っている企業がどうかを見極める上でも、質問したい内容などはしっかりと準備して臨みましょう。

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