造船・プラントメーカーについて~造船・プラントの業界研究~

島国である日本は、食料品や経済活動に必要な物資の大半を海外からの輸入に依存しており、貿易物資の唯一の輸送手段である船を造り出す造船業はとても重要な産業になっています。今回は、「船」を造る造船メーカーと「船を造る工場」を造る設備プラントメーカーのご紹介をします。

造船業界

造船業界の特徴

造船業界とは、文字通り船舶をニーズに合わせて製造し、海運業界などへ販売することで収益を上げる産業です。製造工場で大量生産される自動車などとは異なり、船はオーダーに合わせてハンドメイドで造る為、船の製造には多くの工程が存在します。

受注⇒製造の順番で取り掛かる為、他の業界とは違い庫を抱えることがないのも特徴の一つです。

業界の特徴として、四方を海に囲まれた日本では昔から造船の技術を磨き、着実に発展して世界一の座まで登りつめました。高い技術力を誇るわが国の造船業は、現在でも世界シェアの35%を誇っています。

近年ではコスト競争力の高い韓国のメーカーも台頭していますが、日本は世界でもトップクラスの技術を持つ造船国として、世界の造船業をリードし続けています。

造船業界の市場規模

日本の造船業の市場規模は約9兆円となっております。一時期は燃料価格の高騰で需要が減少して業績不振になりましたが、現在は景気回復に伴い業績は堅調に推移して市場規模は拡大傾向にあります。

造船業界の平均年収

高収益を上げているため給与水準も600万~700万円と他業界に比べて高い傾向にあります。年収の増加幅としては、10年毎に100万円~120万円ほど昇給していきます。

造船業界の平均年齢と平均勤続年数

平均年齢は39.5歳で充実した福利厚生を設けている企業も多く、平均継続年数も16年以上と長期的に安定して働ける環境にあります。業界としての成長率も高いので、将来性のある業界であると言えます。

造船業界ならではの職種

●開発:材料力学、流体力学、熱力学、機械力学等をもとに、燃費や機能性などより高性能な船の研究開発を行います。

●設計:新たに研究開発された船を専門ソフトや最新技術を駆使して、設計を担当します。

●資材調達:設計図をもとに製造に必要な材料や運航に必要な機器の購入と管理を行います。

●生産:船体ブロック建造、組み立て、ブロック搭載、艤装、試運転・引き渡しの5つの工程を経て船を製造します。

●メンテナンス:定期的に造船所で、性能や安全性が落ちていないかを検査します。

造船業界の特徴まとめ

1.造船技術は世界トップクラスで国際競争力が高いです。
2.給与水準も高く、平均勤続年数も比較的長い傾向にあります。
3.市場規模が大規模で今後も安定的な成長が見込まれます。

設備プラント業界

設備プラント業界の特徴

設備プラント業界は、プラント(製造工場)を機能性やニーズ、利便性を考慮して設計、製造、品質検査、稼動確認、稼働後のメンテナンスなど一気通貫で行い、様々なメーカーや自治体、電力会社などに販売する製造業です。

現状では新規のプラント設計を発注する企業は減少傾向にあります。ただ、新規の設計がなくとも既存のプラントのメンテナンスを行うことで収益を上げることができ、ストックビジネスに近いビジネスモデルになっています。

結果、現在のプラント業界ではメンテナンスの仕事が増えてきているという傾向があります。業界の特徴としては、景気に左右されやすい面があります。景気が悪化すればメーカーは工場を縮小、あるいは廃止なることもあり、逆に景気が好調になればそれにより新規プラントが増設されるケースもあります。

また景気だけではなく、火力発電や水力発電などエネルギー関連等の開発が進んでいくとそれに伴いプラントが増加することもあります。

設備プラント業界の市場規模

設備プラント業界の市場規模は7兆5700億円です。国内市場ではエネルギー関連設備への需要が高くなり堅調に推移しているものの、海外市場では、原油価格の下落や新興国の経済成長の減速などにより縮小傾向にあります。それに対し、日本政府はインフラ輸出支援政策を実施して市場拡大を後押ししています。

設備プラント業界の平均年収

プラント業界は、専門的な知識や経験、資格が必要なため、給与水準は他の業界に比べて高い傾向にあります。年齢やスキルなどによって違いはあるものの、平均年収は700万円~800万円が相場となります。

IT業界のエンジニアに比べると大幅に高い平均年収ですが、その分専門的な知識の他に、体力面や精神面での負担が多い場合もあります。(夜勤があることや時期によっては作業スケジュールが過密になる、多くの人数を束ねるマネジメント力が求められる等)

設備プラント業界の平均年齢と平均勤続年数

平均年齢は42.2歳で、平均勤続年数は16.8年となっています。年収も高く、様々な手当もあるため働きやすい環境があるため、繁忙期には体力的精神的に負荷がかかるものの、勤続年数は長い傾向にあります。ベテランになり体力が衰えてくるとデスクワークの割合も増えてくるので、定年まで勤める人も多いです。

設備プラント業界ならではの職種

●施工管理:電気、配管、建築等の各種施工を担います。

●設計:機械工学に基づき、プラント全体や専門設備を設計します。

●計装:生産プロセスの制御や監視する。測定装置や制御装置などを設計します。

●メンテナンス:プラントが正常に作動しているかを定期的に検査し、補修や改善を実施します。

設備プラント業界の特徴まとめ

1.景気の影響を強く受ける業界ですが、ストックビジネスに近いので収益は安定しています。
2.給与水準はとても高いですが、体力面や精神面の負荷も多い傾向にあります。
3.専門的な知識やスキルが求められる為、継続的な学習が必要です。

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