面接で話す内容について~面接官を納得させるストーリー~

自己分析を行い、自己紹介から自己PR、強み・弱み、これまでの経験について掘り起こしを行ない、どのように伝えれば面接官に伝わるのかを準備して多くの方が企業選びや面接に臨まれます。ただ退職・転職理由、転職の軸(転職への希望)、志望動機をそれぞれ個別で考えてしまってはいませんか?時にはせっかく考えた内容が裏目に出てしまうケースもあります。

今回は面接で話す内容について、納得させるストーリーの考え方をご紹介します。

面接官が納得しない内容とは?

転職活動で面接でほぼ必ずと言っていいほど聞かれる「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」。それぞれ話す内容に大切なポイントはあるのですが、この3つの関係性を考えたことはあるでしょうか?

よく面接のフィードバックで「話の一貫性に欠ける」という理由で選考見送りになる方がいらっしゃいます。そのような理由で見送りになる方が見落としているのが上記3つの関係性、繋がりなのです。自己PR、強み・弱みなどと異なり、「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」は1つの流れで繋がっています。

一貫性という言葉は最初から最後まで矛盾が無い状態ということを表しています。「話の一貫性に欠ける」という面接官からのフィードバックは面接時に話している内容に矛盾が生じている、という意味。特に関わっているのが上記の3つなのですが、それぞれどのような内容を伝える項目なのかを考えてみましょう。

退職理由・転職理由で伝えていること

前職を退職した理由、現職から転職したいと考えている理由のことです。会社に勤めてきた中で不満に感じたことや、続けていくことが出来ない不安などが理由となりやすく、会社に勤めてきた上でのエピソードが内容に盛り込まれることが多くあります。あるいは家庭の事情であることもあります。

転職の軸(転職への希望)で伝えていること

現在転職活動や就職活動を行なう中で「どのような企業に勤めたいのか」という希望のことです。希望としては職種(キャリアチェンジ)、給与、自身の成長、勤務体系や福利厚生などが多々あげられます。現時点での自分の価値観や意思を示すことが多く、人によっては家庭の事情や止むを得ない状況から希望が出てくることもあります。

志望動機で伝えていること

面接を受けている企業へ応募した理由のことです。企業の事業内容、特徴や強みなどを見て自分が入社したい、あるいは魅力的に感じたことを伝えます。またなぜそのように感じたのか自分の価値観や過去のエピソードを付随して伝えることも多く、家庭の事情や止むを得ない状況から応募したと伝えられることはありません。

面接では1つのストーリーが出来上がる

転職活動の大まかな流れとして退職(あるいは退職検討)⇒転職活動を行なう⇒企業へ応募⇒面接』、というのはイメージが付くでしょう。この流れの中での自分の心情、価値観、希望などが上記の3つで伝えられることです。従って「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」には一貫性が生まれることはある意味必然なのです。しかし、下記のような回答をされる方がいらっしゃいます。

退職理由
私は入社後のギャップがあり、退職することを決めました。営業職として仕事には遣り甲斐を持って業務の取り組んでおりましたが、元々営業実績に応じたインセンティブが支給されると聞いていたものの、目標数値が高すぎるばかりに社内でインセンティブを頂けている方は営業30名中1名もいらっしゃいませんでした。会社への不信感を抱いてしまったのと同時に将来家庭を持つことを考えた際に現職では長く続けることは難しいのではないかと思い、転職することを決意しました。
転職活動の軸
私は営業として商品に自信を持って提案が出来る営業をしたいと考えております。その為に給与面などの条件面は特に気にせず、現在は事業内容や製品情報を拝見し、自分が営業としてこだわりを持って提案出来るかどうかを軸に企業を探しています。
志望動機
私がお御社を志望したのは御社の企業理念に惹かれたからです。そして理念通りに実行し社員が働きやすいよう、社内環境の充実に注力している点、お客様に対しても誠実に対応されていると感じて志望させていただきました。

上記の内容を読んで頂くと、それぞれの質問でそれぞれ違う希望や転職の理由を伝えていることが分かります。退職理由は「条件面でのギャップ」、転職活動の軸は「条件より商品」、志望動機は「企業理念」。これを聞いたあなたは、この人の言っていることを信用するでしょうか?

一貫性に欠けるということは話の流れに矛盾を生じているということ。つまり「嘘を付いているのではないか?」「考えがコロコロ変わる人なのではないか?」という印象を与えてしまいます。

それぞれがどれだけ良い内容であっても嘘を付いている可能性を感じれば企業は内定を出しません。嘘をついている証拠はありませんが、基本的に初対面同士の面接では嘘をついていないということも確かめようがないからです。入社後にギャップを生じさせる可能性持った人物である、というリスクがある以上、企業が内定を出すことは難しいでしょう。

ランダムに聞かれるから一貫性が欠ける

上記の例のように「退職理由」「転職活動の軸」「志望動機」と順番に聞かれれば話に一貫性が欠けていることも自分で気付き、軌道修正することも可能かもしれません。しかし順番に面接で聞くことはほとんどありません。他の話をしながら、ランダムに3つを質問していきます。その為、面接官に矛盾を指摘されない限り一貫性が欠けていることに自覚の無い方も多くいらっしゃいます。

特に転職エージェントを使わない自己応募の場合は企業からのフィードバックもほとんど無い為、一貫性が欠けていることに気付かないまま転職活動を続けることになります。実は「話の一貫性に欠けている」という理由含め、異なる企業の選考を同じ理由で面接に落ち続けている方が多いのです。

一貫性に欠けてしまう原因・理由その1

1つ目は「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」のいずれかに嘘をついている場合です。本当の理由を言ってしまうと面接の評価が下がる事を恐れ、3つのうちのいずれか、または複数に渡って事実とは異なることを伝えている場合、当然ながら一貫性に欠けてしまうことがあります。

一貫性に欠けてしまう原因・理由その2

2つ目は選考を受けている企業に評価してもらおうと、内容を各企業に合わせていっている場合です。特に「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」で評価される、また評価を下げまいと自分の本音とは異なる内容を企業に伝えていることがあります。また自分の本音とは異なる内容を話している為、伝えた内容に更に深く質問された時などに答えられず矛盾が生じる場合があります。

話す内容が1つのストーリーになっているかを確認する

各質問の回答を1つずつ考えていくことや、企業ごとに多少の内容が変わることに対して必ずしも悪いことだとは言えません。しかし3つの繋がりがあることを忘れてしまうと一貫性に欠けてしまうことを認識してください。その為に各質問で話す内容を考えた際には、改めて内容を見返して各回答に一貫性があるかを確認しましょう。

話の一貫性は何も「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」に限ったことではありません。全ての質問に対する回答で一貫性があることは必要です。(あるいは一貫性はあって当たり前のものです。)自分の転職の希望や自分の価値観・状況に関わる質問だけではなく、時系列で見た回答に対しても一貫性があることを確認すべきです。

時系列(過去・現在・未来)も1つのストーリーになる

当たり前の話ではありますが、自分の過去・現在・未来(今後のビジョン)も一貫性のある1つのストーリーにならなくてはなりません。どこかで事実と異なることを伝えれば、時系列で見た時にも辻褄が合わなくなり矛盾が生じます。想定していなかったことを質問され、評価を得ようと「その場限りの嘘」をついた時に起こることが多いものです。

自分がこれまでどのような経験をしてきたのか(過去)、その経験をもとにどのような軸で転職活動を行なっているのか(現在)、将来どのような仕事がしたいのか・成長がしたいのか(未来)。これにも一貫性が欠けていることは通常あり得ません。これは転職活動ではなく、初めて就職活動を行なわれる方にも言えることです。

現在の希望や自己PRだけではなく過去から遡った自己分析がしっかり出来ていれば、自ずと自分が話す内容は一貫性のある1つのストーリーになります。自己分析は面倒くさがらずにきちんと行うこと、そしてアピールの内容ばかりを考えるのではなく一見面接には関係無いような過去の経験から振り返ることを意識して行ないましょう。

それが面接で話す内容に一貫性、論理性を持った説得力を生み出し、面接官を納得させることに繋がるのです。

面接で話す内容について、まとめ

「退職・転職理由」「転職の軸(転職への希望)」「志望動機」、そして時系列で見た自分の経験や希望は必ず一貫性があって然り。一貫性に欠けていれば、どこかで事実とは異なる嘘をついている可能性を悟らせてしまいます。更に言えば面接で話している内容、全てに一貫性が無ければ考えがまとまっていない人だという印象も与えてしまうでしょう。

その場で面接官から指摘されれば、後の転職活動に活かすことが出来ますが指摘されずに終わってしまうことがほとんどです。だからこそ自分で自分の話している内容に客観的な視点を持って確認することが求められます。

面接官を納得させるには話に一貫性があること、そして話している内容に根拠を示せることが必要です。面接に臨む際に1つ1つの質問に対しての答えを考えていくだけではなく、1つ1つに矛盾が生じていないかを必ず確認するか、知人や友人・家族、転職エージェントなど周囲の人に1度話をしてどのように感じるのかを聞いてみることも良いでしょう。

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